新撰組副長、土方歳三の生涯を描いた作品。
組織作りの天才っぷりが面白い。
・ミッションクリティカルな組織体制を構築するために、局長を頂点として、自らを副長(課長)の位置に置き、その下に助勤(班長)を置き現場のコントロールを一番取りやすい組織体制を作り上げる。
・鉄の掟を作り、破った者には『死』を。の徹底ぶり。
・隊士募集に際し、ライバル派閥に先んじて、タイミング良く自ら動き人心掌握をしてしまい既成事実を作るなど『未来の流れ』を読む。
・地勢と兵站を読み、戦略を立案する。よく言われることではあるけれど、戦争って始まるまえに勝敗が決するんだなあとしみじみ思う。
・そして何よりも強い。男らしい。死なない。そして35歳の短い生涯を濃密に生きた。偉人はいつも太く短く生きる。
0 件のコメント:
コメントを投稿