2009年3月12日木曜日

「知の衰退」からいかに脱出するか?

「知の衰退」からいかに脱出するか?
大前研一
光文社
売り上げランキング: 60


大前研一はかって政治家になって世直しをしようと考え、都知事戦に望むも惨敗。それ以降、自ら第一線には出ず、思想家としてメッセージを発信してきたが、あまりにも変わらない日本人に愛想をつかし、近年はありがちな自己啓発書っぽい本を出してきた。

しかしながら、最近の日本人の馬鹿さ加減を見るうち、あまりにも驚き、心配になって本気で警告の書を書いた。それがこの本だと思う。

大げさではなく、大前さんの熱意というか想いがひしひしと伝わってくる。それだけに切実さが伝わってくる。

そんな本です。大前さんの論説が正しいかどうかという問題よりも、社会勉強のためにも、自分で考えるということを考えるスイッチとしてとても価値のある本だと思います。

正直、自分は無知で論説の是非を論じることができないですが、大前さんの視野の広さや、考えるための仕組み、意識の高さ、マクロデータの扱いなどなどに圧倒されました。

この本を読んで、自分ってなんにも考えてないなー、この本に書かれている日本人じゃん、自分。って思いました。

うーん。マジで考えさせられます。自己啓発書/社会勉強本としてはなく、日本人としてお勧めします。

2009年3月2日月曜日

さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす

さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす
マーカス バッキンガム ドナルド・O. クリフトン
日本経済新聞出版社
売り上げランキング: 13

巷で地味に話題の本。複数名の友人に勧められたため、試してみました。
200万人のDBを元に素質・志向をチェックしてくれるというテストです。

結果は、
1.着想(Ideation)
2.社交性 (Woo)
3.最上志向 (Maximizer)
4.戦略性 (Strategic)
5.学習欲 (Learner)

でした。うーん。結構あってるのかも。友人の結果とか見てみたいです。

1位に出た属性だけ、紹介しておきます。
着想
あなたは着想に魅力を感じます。では、着想とは何でしょうか? 着想とは、ほとんどの出来事を最もうまく説明できる考え方です。あなたは複雑に見える表面の下に、なぜ物事はそうなっているかを説明する、的確で簡潔な考え方を発見すると嬉しくなります。着想とは結びつきです。あなたのような考え方を持つ人は、いつも結びつきを探しています。見た目には共通点のない現象が、何となく繋がりがありそうだと、あなたは好奇心をかき立てられるのです。着想とは、皆がなかなか解決できずにいる日常的な問題に対して、新しい見方をすることです。あなたは誰でも知っている世の中の事柄を取り上げ、それをひっくり返すことに非常に喜びを感じます。それによって人々は、その事柄を、変わっているけれど意外な角度から眺めることができます。あなたはこのような着想すべてが大好きです。なぜなら、それらは深い意味があるからです。なぜなら、それらは目新しいからです。それらは明瞭であり、逆説的であり、奇抜だからです。これらすべての理由で、あなたは新しい着想が生まれるたびに、エネルギーが電流のように走ります。他の人たちはあなたのことを、創造的とか独創的とか、あるいは概念的とか、知的とさえ名付けるかもしれません。おそらく、どれもあてはまるかもしれません。どれもあてはまらないかもしれません。確実なのは、着想はあなたにとってスリルがあるということです。そしてほとんど毎日そうであれば、あなたは幸せなのです。


気になる方は是非。