2009年3月12日木曜日

「知の衰退」からいかに脱出するか?

「知の衰退」からいかに脱出するか?
大前研一
光文社
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大前研一はかって政治家になって世直しをしようと考え、都知事戦に望むも惨敗。それ以降、自ら第一線には出ず、思想家としてメッセージを発信してきたが、あまりにも変わらない日本人に愛想をつかし、近年はありがちな自己啓発書っぽい本を出してきた。

しかしながら、最近の日本人の馬鹿さ加減を見るうち、あまりにも驚き、心配になって本気で警告の書を書いた。それがこの本だと思う。

大げさではなく、大前さんの熱意というか想いがひしひしと伝わってくる。それだけに切実さが伝わってくる。

そんな本です。大前さんの論説が正しいかどうかという問題よりも、社会勉強のためにも、自分で考えるということを考えるスイッチとしてとても価値のある本だと思います。

正直、自分は無知で論説の是非を論じることができないですが、大前さんの視野の広さや、考えるための仕組み、意識の高さ、マクロデータの扱いなどなどに圧倒されました。

この本を読んで、自分ってなんにも考えてないなー、この本に書かれている日本人じゃん、自分。って思いました。

うーん。マジで考えさせられます。自己啓発書/社会勉強本としてはなく、日本人としてお勧めします。

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