2009年2月22日日曜日

粗にして野だが卑ではない

粗にして野だが卑ではない―石田礼助の生涯 (文春文庫)

三井物産に35年間在職し、華々しい業績を上げた後、78歳で財界人から始めて国鉄総裁になった「ヤング・ソルジャー」石田礼助の生涯を綴った本。

長きにわたる海外生活で身についた合理主義にのっとり、世の中に正しいと思えることに、私心無く取り組む姿勢が突き抜けています。その言動は粗であり、野であるが、本当に正義のため、仁義のために行われているので、人からゆくゆくは支持されます。そして卑しいことを一切受け付けず、自ら卑しい行いをすることは決してない。ここまで信念を持って生きるって想像の範疇を超えていると思いました。

この人ほど超人にはなれないけれど、信念を持って生きること。意識せねばと思いました。

タイトルは本当に秀逸ですね。
タイトル覚えておくだけで、そのまま、自戒の言葉になるし・・・

2009年2月14日土曜日

プロデュース能力 ビジョンを形にする問題解決の思考と行動

プロデュース能力 ビジョンを形にする問題解決の思考と行動
佐々木 直彦
日本能率協会マネジメントセンター
売り上げランキング: 1872

プロデュースを、未来に向かっての仮説立てと行動の連続による検証作業として捉えた本です。どのようにビジョンを語り、周りを巻き込んで不確定、まだ見えない未来を実現していくかを解説しています。個人的にも社内外で新規事業に関わることが多く、まさしく言い当てているなと思いました。何気なく手に取りましたが、これから何かを生みだそうと思っている方には、心構えを築くために絶対に読むべき本だと思います。

未来を予見する「5つの法則」

未来を予見する「5つの法則」
田坂 広志
光文社
売り上げランキング: 2935

未来を予見するに、弁証法を用いて考えようという趣旨の本です。
最近読んだ本の中ではダントツに面白かったです。
思考法の幅が確実に広がりました。

下記の五つの法則を中心に論が展開されます。
・世界は、あたかも螺旋階段を登るように、発展する
・現在の「動き」は、必ず将来「反転」する。
・「量」が一定の水準を超えると、「質」が劇的に変化する。
・対立し、競っているもの同士は、互いに似てくる。
・「矛盾」とは、世界の発展の原動力である。

2009年2月1日日曜日

イノベーションへの解 収益ある成長に向けて (Harvard business school press)

イノベーションへの解 収益ある成長に向けて (Harvard business school press)
クレイトン・クリステンセン マイケル・レイナー 玉田 俊平太 櫻井 祐子
翔泳社
売り上げランキング: 2386

イノベーションのジレンマの続編。前書での課題を受けて実践が書かれた本です。併せて読まれることをおすすめします。